旭川市で調査研修
田代ゼミでは経済学を用いて財政の諸課題について研究を行っています。今回は3年生の専門ゼミナールIIで動物園や環境の保護活動に関する仮想評価法のアンケート分析を行うことを目的として、9月8日(月)から10日(水)の2泊3日で旭川市に合宿に行きました。仮想評価法とはアンケート調査を用いて財やサービスの価値を調べる経済学の手法です。
旭川市は旭山動物園が有名であり、毎年多くの観光客が訪れています。また、動物保護に関する活動も積極的に行っています。
旭川市の財政状況を学ぶ
1日目は旭川市役所に行き、財政課の方から旭川市の財政状況について説明をしていただきました。税金などの歳入や社会保障などの歳出の構造、旭山動物園の事業に対してどのように予算が組まれているのかなど、さまざまな内容について説明していただきました。学生からも多くの質問があり、有益な議論をすることができました。
旭山動物園で動物保護に対する価値を調査
2日目は旭山動物園に行き、担当者の方から動物保護の活動についてヒアリング調査を行いました。ヒグマやエゾシカなど北海道の自然では多くの野生動物が生息しており、人間との共存が求められています。旭山動物園ではどのように動物の保護活動が行われているのか、またどのような財政支援が必要なのかについて聞き取りを行い、実際に動物を見学してその重要性を改めて認識することができました。
3日目はグループワークで旭山動物園での動物保護に対する価値を調べるために、アンケート調査の作成を行いました。担当者の方からのヒアリング調査をもとにしてアンケートの説明文や質問などを作成し、それぞれのグループごとにアンケートの内容を発表してもらいました。ヒグマの保護や動物園に対する投資事業など、独自の視点からアンケートを作成し、教員も大変勉強になりました。
財政の視点からの動物保護、環境保全を考える
今回の合宿を通して、財政の視点から将来の動物保護や環境保全を考える良い機会となりました。社会の中で人間と動物が共存するためにはたくさんの課題もありますが、必要な取り組みに対して考察したことを学生の今後の生活にも生かしてほしいと思います。
- 発行日: 2025.09.26
- 経済経営学部 経済学科